牛すじ農家カレーライス【たねやキッチンカーメニュー紹介】

牛すじ農家カレーライスは、1年を通して使われるメインの野菜が季節に応じて変化します。
大きく分けて、姉崎大根をメインとしているものか、姉崎ポテト(じゃがいも)&キャベツメインにしているものかでキッチンカーで使うのぼり旗も変更しています。
いずれの場合も無水調理ですが、キーマカレーのようにひき肉で作るのではなく、国産牛すじと、豚肩ロース、豚バラ肉の旨味を野菜の水分のみで10時間以上煮込んで作るこだわりのカレーです。

【農家牛すじ大根カレー】姉崎大根が収穫できる10月末~6月頃まで(左下旗)
【国産牛すじ農家カレー】姉崎ポテトが収穫できる7月~10月中旬まで(右下旗)

たねやキッチンの農家カレーはオリジナルで考案したレシピです。特徴は野菜たっぷり、24種類のスパイス、国産牛すじ、煮込み時間10時間以上です。
牛すじは、国産の牛すじを塊の状態で購入し、2度下茹でしますが、2度目は砂糖とお酒で柔らかくなるまで煮込むので大変手間がかかります。(※大量に作れない理由です)
また、スパイスも野菜との相性が良いものを選定しています。先にオリーブオイルで香りを出して、食材を炒める際に使うものと、煮込みはじめてから、後から追加して全体の香りを整えていくスパイスと2回、それぞれの工程で活かされるよう独自ブレンドしたものを使っています。また、肉の旨味と甘味を出すために、豚肩ロースと豚バラも入れています。
大根は、カリっシャリっとした歯ごたえも残せるように鬼おろしでも大粒になるものも加えて煮込んでいます。
お子様も食べれた!という驚く声も多いのですが、スパイスは脳にいい刺激を与え、甘味はカボチャや、サツマイモなどを蒸して加えているので、子供の敏感な味覚でも、自然の旨味を感じて食べられるのかもしれません。

半熟の揚げ目玉焼きは、販売日の当日の朝、作って冷蔵庫に入れておいたものを後乗せしているので、長時間持ち歩くなど温度管理ができない状態で食される事はおススメしておりません。お買い上げ後、早々に冷蔵庫に入れ、後でレンジで温めなおして食べるなど、ご注意いただくことを推奨しております。(※持ち歩き時間が長い場合は、卵無しでご注文ください)

※冬に国産牛すじが手に入らなくなった際のみ、豚肉のみの農家カレーや、豚モツ農家カレー、鶏肉を使った農家のグリーンカレーを提供することもございます。

牛すじを煮込んでいる写真@たねやキッチン

水のように鬼おろしの大根を入れながら煮込む画像@たねやキッチン
姉崎大根農家なので、大根は全て千葉県ブランドの姉崎大根を使っています。

農家カレーを半分農家カレーとして提供することもございます。
姉崎大根を地元の方を含め、カレーにしても美味しいと知っていただくために、ご要望で半分カレーを数量限定でご用意することもございます(※大根カレーは大変時間がかかるメニューのため、数か月前からご連絡いただき数などを調整して提供することがございます)

【なぜこのカレーを作ったか・・・】
姉崎大根大量廃棄と検索すると、無残な状態で畑に捨てられている大根畑の写真や、Youtube動画なども確認できます。

私が2015年に農家に嫁ぐ前から農業特別賞をとった大根として市場関係者の中では、知られていた姉崎大根は、同じ姉崎地区に住んでいたにもかかわらず、消費者である私も私の両親も全く知りませんでした。

そして、嫁いでから「こんなに美味しい大根があったんだ!すごい!」と感動しつつ、廃棄される畑を見ていられない。地元の人にも、もっと知ってもらえることはないか?
まずは、畑に放置されてしまうはねだし大根を畑の真ん中に野菜スタンドっぽいものを作って、無人販売をはじめました。

そのはねだし大根の販売は、想像以上に喜んでいただき、いつも売り切れるようになりました。

また2016年には、切干大根も手作りし、近隣の直売所にも「姉崎大根で作った切干大根」というシールを貼って、とにかく「姉崎大根?」「へぇ~こんな大根が地元にあるんだ」って思ってもらう活動をスタートしました。

これまで市場に出すのがメインだった「姉崎大根」は、スーパーだと銚子産の大根と区別がつかない「千葉県産大根」としか表示されない状態でした。
テレビ出演も大根の不作や、廃棄などのニュース取材を受ける事がメインでした。

私は、まずは新鮮な姉崎大根が手に入る!という状態も大事だと考え、私自身も認定農業者として登録し、葉付きの姉崎大根も直売所に出荷しはじめました。

それは、出荷場から出るのとは、もうひとランク新鮮さと状態の良いものを!というブランド価値を上げる為に1本1本手洗いにし、保存袋に入れる時にも水分が乾燥しないよう気を付けて・・・。

そして、「姉崎大根」というラベルを1枚ずつ貼る事で、他の大根とは違う。地元のブランド大根だという事を知ってもらえるように努力しました。

機械で洗えない、シールも貼らなきゃいけない。そういう一つ一つの工程で時間がかかるので、多くの量は出せませんが、少しずつ、ファンは増えてきて、大根料理などのテレビ出演などのオファーもいただくことが増えてきました。

大根は野菜です。美味しい!が一番の評価です。
料理番組の出演に関しては、どんなに忙しくても、がんばって時間を作って出演することを優先しました。
※時々、違うオファーも連絡がありますが、申し訳ないですが、メディアに出たいわけではないので、お断りしていることも多いです。

2023年「姉崎大根」という名前は市場関係者だけではなく、実際の消費者にも「ブランド名」としても少しずつ認識されるようになりました。

それでも、農家の未来は明るいどころか、厳しい現実しかありません。
大量廃棄のマイナスイメージだけではなく6次産業として活かしていき、大根を大量に使ったメニューを考案し、実際に大根料理がこんなに美味しいの!と思ってもらう活動の一つとしてキッチンカーを申請しました。

ITの仕事しかしていない私は、とにかくヲタくのように、季節による大根の変化や、他の食材との栄養面での食べ合わせ、脳から美味しさを感じられる味の作り方。
手間はかかっても、千葉県の、ご当地大根料理はコレ!と言われる名物にしたいと考え、その一つがこの農家大根カレーです。
※例えば、イブリガッコのように・・・。

もともと、カレー好きなので、独身時代は、都内の美味しいカレー屋さんのカレーを食べてきましたし、今でも外食でついカレーを食べてしまいます。

私の作るカレーは、どこか懐かしく、何度食べても飽きない、真似したくても同じ味はなかなか出せない、食物繊維たっぷりで、栄養も満点!
そんな自分が納得できるものを提供しています。
ぜひぜひ、姉崎大根農家が作る、農家大根カレーを食べて応援してくださいね!



キッチンカーってどうなの?(開業までの流れ準備編2)

2016年からスタートした、畑でのはねだしスイカやメロンのテント販売。
実は、大根は無人販売を行っていたのです。下記が当初2016年10月頃の無人販売の様子

※夏にスイカやメロンを販売していたテントの骨組み下に設している。確か、テントの屋根の部分は、風か雨で壊れてしまった。

※当初は、大根収穫時に規格外となって、はねられた大根を泥のまま置いてました。
なので、葉っぱは切ってありますが2022年からは、場所も風や日差しの影響が少ない場所に移動して、直売用に大根を洗う際に、一緒に洗って袋に入れて販売するようになりました。
下写真は2023年12月のもの

※料金箱は、当初から同じものを使っていて、かなり汚れて色を塗りなおしている。
また新聞紙を置いていた頃から比べて、保存袋に入れてあるのも改善している

この状態を2019年まで約4年ほど続けた結果、お客様が来てくれるようになったという結果を家族にプレゼンし、この土地に家を建ててもらい!水や電気が通ったところで、本格的に6次産業化へと進められるようになりました。
最初はカフェなどをオープンしたいという気持ちが強かったのですが、2019年9月に千葉県を襲った台風15号と10月の台風19号による被害を受け、建物だと壊されたらおしまいという場所だという事を思い知り、それなら移動して避難でき、万が一の大災害の時に、何かの役にもたてるかもしれないキッチンカーがいいかも!と閃き!

まずは、2020年2月にフードトラックカンパニー社が行っているキッチンカー開業セミナーに参加し、同時に、農林業振興課にも相談の上、MMAFの6次産業事業計画認定をとるべく申請を行う事にしました。

コロナの被害が少しずつ増えていく中、中目黒のフードトラックカンパニーでは、安全面を考慮した説明会を行ってくれて、キッチンカーが実際にこんな感じだよ!って事がわかるようなクレープ販売も行ってくれました。
この時にクレープの上にのっていた「おいり」が、香川県に住んでた私には、懐かしいのと、こういうアレンジって素敵だな~という思いでワクワクしたことを覚えています。

※セミナーを聞いた後に、食べられるクレープ最高!でした。@フードトラックカンパニー社前にて

セミナーの資料は、最初に開業するのに、不安な要素や必要な情報(適格な量)が資料としてまとめてあり、それを惜しげもなく配布してくれる上、その後のコンサル無料チケット(時間が決まっていましたが)もついていました。
私は、その後、そのコンサルチケットを使って、もう一度、中目黒に夫と言って、いろいろな話をしました。その時にも本当に親身で、なんでも相談できる!という頼りがいがあるものでした。担当者はKさん(女性)(後に、キッチンカーをオープンした際、会社の同僚の方と、わざわざ自宅出店時に食べに来てくれたんですよ~)

それから、2021年に実際にキッチンカーを注文できるまでの間に保健所の規定が変更され、キッチンカーに200ℓ(給排水)タンクを積めば、加工場が無くても、ある程度のお料理の提供が許されるという事で、急遽、フードトラックカンパニーさんは、軽トラの小さいキッチンカーでもタンクを設置できるものを販売可能にしていてくれたんです。

※2022年3月に納車してくれた際にフードトラックカンパニーさんが写真を撮影してくださいました。@フードトラックカンパニー社のホームページより転載しております。

それだけでも「神がかっている!」と驚きましたが。
私が6次産業の申請を通すには難関があり、まだ納品されていないキッチンカーが保健所のチェックをかならず通せるという証明書類を全て対応してくれたんです。
それにより銀行からの借り入れも、利息を安くしてもらえる融資が受けられる状態になり、もう一つの大問題。
オプションなどの装飾をお願いしているにもかかわらず、2022年3月の年度内に納車してもらわないといけないという期限までもクリア!!!!!

夢を叶える事は、その時に出会えたさまざまな人たちとの縁も大事だという事をつくづく感じずにはいられませんでした。

・農林水産省の担当者の方達も、千葉県の補助金担当の方、市原市、農林業振興課の方、フードトラックカンパニー担当者の方達、京葉銀行 姉崎支店の担当者の方、ビニールハウスを建ててくれた南総種苗の担当者の方、のぼり旗や垂れ幕などを担当してくれたデコラティブ株式会社の担当者の方などなど、かなりの無理難題を可能にしてくださったおかげで、今がある事に感謝です。

・また何よりも、私も認定農業者として登録をしてくださって、沢山のサポートをしてくれる、JA市原市農協、姉崎蔬菜組合の方々、たねや泉水農園の家族。

多くの方の努力や先人としての働きを決して裏切らない形で、今後も多くの人に美味しい野菜のメニューをお届けできるようにがんばります。

キッチンカーってどうなの?(開業までの流れ準備編1)

結婚の時、大根畑のその奥に、里山の風景が見える場所。
香川県の讃岐富士のふもとで育った私にとって、自然の中で過ごしたいという気持ちをずっと持ち続けていたので、主人に、ここに家を建ててほしい。と無理なお願いをしました。

とにかく、この場所が好きだったので、私は、結婚して2年目の夏から、畑の中にテントを立てて、スイカやメロンの販売を1日4時間行う事を始めました。

※2016年7月頃の写真、奥には台風で壊れる前の古い倉庫がありますが、自宅はまだ建ってないので、トイレは我慢。頼れるのは、自家用車のプリウスとテント。

あんな所で、お店をしても誰も買ってくれないのに・・・と呆れられていたのですが、少しずつお客様は来てくれるようになりました。

※2017年7月頃には、売り切れたのでスイカを追加しました~という内容がブログに更新されています。まずは、なるべく予算をかけずにスタートしてみてもいいかもしれませんよ!

キッチンカーは移動できる店舗です。
それにより、出店場所の確保も大事なのですが、農家がキッチンカーを始めるなら、農家だからこそ広い土地がいっぱいあるので、それを活かし、地元の方に、ここでは農家直売のものが買えますよ!という事を知ってもらって、そこでキッチンカー販売してみるのもいいかもしれません。

私は、この大好きな自然の中に、夢で見たような、なんだろう?というキッチンカーが時々出没する楽しさも叶えたかったので、キッチンカーをスタートする6年前から、この場所を開拓することに決めました。

農村が寂れるのではなく、農村を楽しんでもらえるような空間に変えたい。
あまり使われない道路を、使ってもらえる道路にしたい。
たまたま見つけるドキドキわくわくの小さな物語が、子供から大人まで・・・。

農家には、それが叶えられる、もともと恵まれた条件があるのではないかと思っています。
美味しくて新鮮な食材。
広くて車も停められる土地。
そして人間の本質として感じる懐かしさを感じられる里山風景。

※2015年からつらつらと個人的な情報ばかりをアップしつづけているブログ「大根の里」はここから飛べます。無料ブログなので広告が出てきて面倒くさい感じかもしれません。
なぜかインスタグラムで投稿した写真のリンクは外れているものが多いです。

では、次回は、ここから2020年2月になって「キッチンカー開業セミナー」へ参加したお話へ