キッチンカーってどうなの?(ぼやっと編)

農家の畑ごはん たねやキッチンカー!として開業する前は、IT系でXO-SYSTEM(クロスオーバーシステム)として仕事の依頼を個人事業主として請け負っておりました。
学校を卒業してからプロパーでシステム会社(ソフトハウス)に就職して、長年正社員として働いてきて、元安部総理の働き方改革が始まる前に社員としてではなく、自由な立場で仕事を請け負う事を選びました。

そういうわけで、キッチンカーを始めるまで、飲食業で働いたことは一度もありません。
アルバイトもしていないので、実は飲食業界の「当たり前」を何もしらずに自己流でスタートしています。

実は、近くに「のうえんカフェ」さんという大人気カフェがあるので、パートで働かせてもらおうかな~と思った事もあったのですが、知り合いの飲食店コンサルをしている人が、逆に「飲食業ってこんな感じなんだ」ってクセがつかない方がいい、本来システム業界などで培ってきた真面目さを武器に、自分で大事と思う事をきちんと守ってやった方がいいと思うとアドバイスしていただき、今に至ります。

確かに、IT業界の方が楽だと思われる方もいるかもしれませんが、常に最新技術について研鑽しつづけていかなければいけない業界であったことから、気を抜く事はないまま走り続けていました。

今も、そういう意味では、お客様の身体の素となるものを取り扱っているという責務から、気を抜く事ができない日々です。

今年の夏は、猛暑でキッチンカーの中は高温状態。
夜になると虫も入ってくる場所では、扉を閉め切って調理していたので、暑さに強い私でも結構過酷でした。

冬は冬でなかなか、温度が上がらないので、電力のやりくりが大変。お金をかけて蓄電池を追加しても、うまくやりくりしないと、温度調整ができる時間が限られてしまいます。

私個人的な考えですが、例えば、クレープなどは使い捨て容器などの経費を抑えられ、仕込みもご飯類に比べればラクな品目だと、経営としてうまくいく確率は高い方かもしれません。

また、カフェ系でドリンクが中心のキッチンカーも、めずらしく独創性の高いドリンクを販売すれば、1杯あたりの料金単価も少し上げられるでしょうし、需要の高い出店先を見つければ、なんとか軌道にのせていける確率が上がると思われます。

お店の数が圧倒的に不足するで都内のランチ需要のある場所や、大きなイベント出店の数をこなすことで、売上はあげられますが、本来、どういう形のキッチンカー販売を夢見ていたんだっけ?を見失う事になり、日々、ただただ機械のように販売することで心が疲弊していくかもしれません。

私は、キッチンカーを出店する際に5年間は、月に返済すべき額だけは、かならず稼ごう。(売上ということではなく、利益として)
そして、多くを求めず、姉崎大根を美味しく食べてもらって、知ってもらって、興味をもってもらえるぐらい余裕のある状態を維持しようと思っています。

夏は姉崎すいか、姉崎めろんを・・・。

農家が自家生産の野菜の良さをどうやって知ってもらえるか?感じてもらえるか?を一番に、そこはブレずにやっていこうと思っています。

次回は「キッチンカーってどうなの?(開業までの流れ準備編)」をアップしますね。

姉崎大根と5月で一旦お別れになっちゃうのぉ~

2023/5/12
昨早朝4時の千葉の地震怖かったですね~。
私は、柴犬と3匹の猫達と一緒に寝てたのですが、柴犬が一番怖がって震えてたので、寝ぼけながら抱き締めていたのですが。
何より、地震が富士山噴火の予兆にならない事だけを祈るばかりです。

千葉県深城の姉崎大根の育つ土には、火山灰も含まれている事から、噴火の際には、火山灰が千葉にも流れてくる可能性があるわけです。
路地栽培している多くの作物に一時的に影響があれば、災害直後は国内の農作物も不足するかもしれません。
灰によって太陽光パネルも汚れて、電力供給も減るでしょうし。

昨日の地震は、備えねば何があるか分からない心を呼び起こす揺れでした。
そして、5月の中旬にさしかかることで、姉崎大根の春収穫もそろそろ終わりに向かっています。たねや泉水農園は、まだ複数の畑に残っている状態ですが、お客様複数人から、いつまで大根料理販売できそうですか?って聞かれるようになりました。

お客様が、大根の収穫時期のことを気にして、料理の有無を確認してくれる!
すごくすごく嬉しいです。

地場野菜の旬を知ってくれるのは、農家としてはうれしいのです。

姉崎スイカ、姉崎メロンを待ってくださって「いつからですか?」と聞いてくださる方も多いのですが、去年は、うまくたの里(木更津)で販売している農家の売上No1になるぐらい人気も上がって!本当にうれしいです。

昔からのリピーターの方もすごく多く、購入してくださった方の口コミで、新しいお客様も増えて、姉崎スイカも、ユウカメロンも収穫したら、あっという間に売り切れてしまうようになったので、傷ありスイカを削りスイカ用に確保するのも大変です。

夏の暑い中でのたねやキッチンカー販売している。
削りスイカも、ず~~~~~~っと食べに来てくれるぐらいハマった人多かったです。

なんといっても、スイカそのものを凍らせて削っているので、健康に良いし、身体にいい栄養をそのまま食べれるので、知る人ぞ知るの1品です。

大根とスイカの合間には、姉崎ポテト(じゃがいも)料理がスタートできると思います。
畑で獲れたて新じゃがを、焼き芋器でゆっくりじわじわ焼く事で、でんぷんが糖質に変化するので、すんごく美味しいのです。

ぜひぜひ、農家の畑ごはん たねやキッチンカーで旬の畑ごはん食べに来てね!

※地元のマルシェなどには参加していますが、大きな都内のイベントや、大量のお弁当依頼など、お声掛けいただく事も多くなってきましたが、畑から収穫した野菜の仕込みも泥をおとして、洗うところからのスタートするので、一人で手間をかけた料理は、なかなか大量生産できないのです。
また、歳をとった両親のサポートもしながらなので、週に何度かなどのお弁当販売のご依頼も急な事情で出来ないとなると、ご迷惑をおかけすると思うので、請け負えないのです。

農家のおばさんが、若いころ、ITの仕事でバリキャリだったところから、丁寧に生きていく道に向かって進んだ結果なので、そういう道を選んだ人間の料理を食べたいという方に向けてのみ販売できればと思っています。

ただ、姉崎大根、姉崎スイカの美味しさを伝えられるようなイベントや、取材は受けておりますので、お声がけいただければ出来る範囲でがんばります。

今後、老後20年以上は、よっちゃんが頑張って農家をしてくれると思うので、ゆっくり、ゆっくりがんばります~。

農業共済新聞12月1週号5ページ目「すまいる」面へ掲載されました

姉崎だいこん たねや泉水農園 たねやキッチンカー 農業共済新聞

NOSAI千葉「農業共済新聞」様にて取材をいただいたものが掲載されました。

2022年4月からスタートしたキッチンカーですが、自分の中で曖昧に意識していた事を客観的な視点で記事にしていただくことで、あらためて、目指す方向や前向きに1歩ずつ進んでいきたいという気持ちの後押しになり、大変ありがたいと思っております。

私のキッチンカーは週に3日ほどしか稼働しません。
そのうち、2日は自宅前にて販売しております。

キッチンカーを始める前から行っていた、大根の直売についても、キッチンカーを営業する日以外で、行えるように調整しています。

キッチンカーは移動が可能にもかかわらず、イベントなどに積極的に参加しない理由。

また大根の直売用の大根は、機械を使わず、手洗いできる少数のみを扱っている理由。

いずれも、売上高を意識しているのではなく、これらの活動が未来にどのような形で役立てるようになるか。という目標と志がブレないようにするためです。

自宅前でのキッチンカー営業は、リピーターの方が大変多く、とても嬉しく励みになります。

しかし、認知度を上げる活動としては弱く、まったく知らない通りすがりの人に、どう感じてもらえるか?という事を知ることも重要だと思っているので、1カ月に数回のみイベント出店や、道の駅に出張出店をしています。

大根の直売の際には、POPやシールで、どんな大根かを知ってもらうように手間と時間をかけています。

人は、5感を使ってたくさんの情報を得ようとします。
見たり、聞いたり、食べたり、そういう一つ一つの事象と、他の何かと比較し、選択という喜びの経験をします。

私自身も、多くの経験と挑戦を繰り返し、落ち込んだり、喜んだりしながら、成長の喜びを感じています。

メディアとの関わりによって、私の小さな活動も、いつか目指している日本農業のバタフライエフェクトになるといいなぁ~と思っています。