秋大根おススメの食べ方

ここで紹介する大根の特徴は、JA市原市 姉崎蔬菜組合(あねさきそさいくみあい)から出荷している「姉崎だいこん」になります。
同じ千葉県産でも、地域や農家によって、植えている時期や品種、肥料の配合による土の状態で、おススメの食べ方に多少の違いがあるため、参考程度にお考えくださいませ。

姉崎だいこんは、10月~12月初旬ぐらいまでは、秋大根として育てた品種が出荷されます。11月下旬~は、少しずつ冬大根に切り替わっていきますが、秋大根の主な品種は、霜が降り始めるまで、細胞組織が強い状態で育ち出荷されます。

お客様から、1時間煮込んだが、大根が軟らかくならないと、お問合せいただいたこともありますが、「たねや泉水農園のシールが貼られていて」直売所等で売っている大根は、新鮮さを重視しています。極端な話、秋大根の姉崎だいこんは、12月頃に収穫される大根や、品種や肥料の状態が違う大根に比べて細胞が壊れにくいので、煮物で柔らかくするには、煮込む時間や細胞が壊れる状態にするなどの手間をかけることになります。

ここで誤解してほしくないのは、決して筋っぽい状態であったり、ガリガリとした食感の状態が悪いものではなく、みずみずしく、ぴちぴちです。

【写真】たねや泉水農園 直売販売用シール ©大根の里

たねや泉水農園の直売用の大根は下記の工程により出荷までの作業を行います。

1.朝、畑で人間の手をつかって1本ずつ収穫します。収穫した大根は、丁寧にトラックに積み込むので、機械で収穫する産地のようにローラーなどの上を転がした時につくような傷はつきません。

2.トラックに積み、畑から洗い場まで運んだ後、乾燥を防ぐため、トラックの荷台に置かれている状態のまま水をかけてビニールシートのカバーをかけて保護します。

3.井戸水を大量に使って3度洗いします。すべて手作業なので、大根の皮など表面には、ほとんど傷がつきません。

4.最後に棚にならべ、水をかけながら、1本ずつ保存袋に入れます(手作業です)
※この間も、なるべく日差しや風にあたって乾燥しないよう、20本単位で作業を進めます。
よって1日の出荷量は約120本程度で、120本を複数の店舗に分散して配達します。

5.配達は霜がおりて、午後抜きしか出来ない場合を除き、原則、収穫したその日に配達します。複数店舗あるため、遠い店舗は夕方になってしまうことがありご迷惑をおかけしております。

※また真冬で雨が降った翌日などの朝に収穫した大根は、水分をめ~いっぱい含み、大根がぱんぱんになっているので、小さな振動でも、パンっ!と大根に亀裂が入ることがあります。
亀裂だいこんは、それはそれは美味しいので、直売所に説明付きで置いています。決して扱いの悪い大根ではないことを、ご理解いただき購入いただけると幸いです。

【写真】姉崎だいこん(秋大根) ©大根の里

上記の説明で、たねや泉水農園のだいこんは、表面の皮を傷つけないようこだわっている事が、ご理解いただけましたでしょうか?

葉つき大根を、袋に入れず乾燥した室内に置いておくと、1日程度で、大根はクネクネふにゃふにゃに柔らかくなってしまいます。水分が抜けている大根は新鮮なものに比べ短時間で柔らかく煮る事ができます。

ただ、大根料理は煮物だけではありません。シャキシャキの美味しい大根おろしを食べたい方もいるし、大根サラダが好きな人もいます。

さまざまな大根料理のニーズにこたえたい!特に産直だからこその新鮮さを感じてほしいという思いで新鮮さを極めてます。

もし秋大根を煮物に使いたい場合は、葉っぱがついたまま、ビニールから取り出して、2日間ぐらい室内で保存しておいたものを使ったり、叩き大根で砕いたものを煮込むなど、あえて細胞組織を壊してからご利用くださいませ。

最後になりますが、秋大根のおススメ料理は、炒め物です。
ニンニク、豚バラ肉を炒め、肉の色が変わってきたら、大根を加えて炒め、大根の色が透明になりかけたら、塩コショウ、みりん、オイスターソースで味付けします。

炒めて味を付けた後でもコリっと歯ごたえが残ります。
姉崎だいこんは、型崩れしていない状態でも、味はしっかり染み込んでくれるので、秋大根を味わうには一番美味しく感じます。ぜひ試していただければ幸いです。

【写真】姉崎だいこんの豚バラオイスター炒め ©大根の里